「DTFプリンターを探しているけれど、検索すると『UV-DTF』という言葉も出てきて混乱している」
「Tシャツもスマホケースも作りたいけれど、一台でできるの?」
近年、プリントビジネス業界で注目を集めている「DTF(Direct to Film)」技術。しかし、ここには大きな落とし穴があります。それは、「DTFプリンター」と「UV-DTFプリンター」は、名前は似ていても「作れるもの」が全く異なる別物であるという点です。
この記事では、実運用パイオニアである私たちが、この2つの違いを明確に解説し、あなたのビジネスにはどちらが必要なのかをナビゲートします。
結論から言うと、選ぶ基準はシンプルです。
| 項目 | DTFプリンター (アパレル向け) |
UV-DTFプリンター (ハードグッズ向け) |
|---|---|---|
| メインアイテム | Tシャツ、パーカー、布バッグ (綿、ポリ、ナイロン等) |
スマホケース、ボトル、ペン (プラ、金属、ガラス、陶器等) |
| 転写の仕組み | 「熱」で圧着 (ヒートプレス機が必要) |
「シール」として貼る (指やスキージで擦るだけ) |
| 質感・仕上がり | 生地に馴染むソフトな風合い 通気性があり、伸縮に強い |
盛り上がりのあるリッチな質感 光沢(ニス)加工が可能 |
| 洗濯・洗浄 | 洗濯機OK (JIS堅牢度試験もクリア) |
手洗い推奨 (食洗機やタワシはNGな場合も) |
一般的に単に「DTF」と言った場合、こちらのアパレル(布)用を指すことがほとんどです。
専用フィルムにインクを印刷し、その上から「ホットメルトパウダー(糊)」をかけて熱で溶かします。これをTシャツなどの生地に乗せ、ヒートプレス機(熱プレス)でギュッと圧着することで定着させます。
一方、UV-DTFプリンターは「形のある硬いモノ」にプリントするための技術です。「転写シール」の究極進化版とイメージしてください。
紫外線(UV)で瞬時に固まるインクを使い、糊が付いたフィルムに印刷します。最大の特徴は「熱を使わない」こと。
出来上がったフィルムは強力なシール状になっており、これを対象物に貼り付け、上から擦ってフィルムを剥がすだけでプリントが完了します。
あなたのビジネスゴールに合わせて、どちらを導入すべきか(あるいは両方か)を見ていきましょう。
「DTFプリンター」がオススメです。
UV-DTFは洗濯耐性が低く、生地を引っ張ると割れてしまうため、Tシャツプリントには不向きです。xToolなどのDTFプリンターがあれば、Tシャツ、パーカー、帽子、トートバッグと、布製品全般を網羅できます。
「UV-DTFプリンター」がオススメです。
アクリルキーホルダーや缶バッジ、スマホケースなどはUV-DTFの独壇場です。特に「クリアインク(厚盛りニス)」を使った立体的な表現は、付加価値が高く人気があります。
最強の布陣は「DTF ✕ UV-DTF」の2台持ちです。
例えば、カフェや雑貨店でイラストレーターのイベントを行う際、DTFで「Tシャツ」を作り、UV-DTFプリンターで「タンブラー」や「コースター」を作る。同じデザインで商品ラインナップを一気に広げられるため、客単価アップに直結します。
名前は似ていますが、DTFとUV-DTFは活躍するフィールドが全く違います。
イメージ・マジックでは、この両方の最新機種を取り扱い、実際の運用ノウハウに基づいたサポートを行っています。
「自分の作りたいグッズにはどっちが合っている?」「実物を見て仕上がりを確認したい」という方は、ぜひショールームへお越しください。プロのスタッフが最適な一台をご提案します。