撥水ブルゾンやナイロンジャケットも攻略!DTFで「機能性ウェア」へのプリントを成功させる秘訣

ナイロンジャケットへのDTFプリント

秋冬のイベントスタッフ用ブルゾンや、スポーツチームのウィンドブレーカー。これらは単価が高く、まとまった枚数の注文が入りやすいため、プリント業者としてはぜひ受注したい案件です。

しかし、素材がナイロンや撥水加工済みポリエステルの場合、従来のインクジェット(DTG)やシルクスクリーンでは、インクが弾かれたり、乾燥温度が高すぎたりして対応が難しいケースがありました。

実は、DTFプリントこそが、こうした「機能性ウェア」へのプリントに最も適した工法の一つです。
特殊な資材を使わなくても、「プレス設定」と「工程」を工夫するだけで、しっかりと定着させるプロのコツを解説します。

なぜDTFは機能性ウェアに強いのか?

DTFには、他のプリント方法にはない「機能性ウェア向き」の特性があります。

プリント方法 機能性ウェアとの相性
DTFプリント ◎ 非常に良い
シート状のインクを熱圧着するため、生地に染み込まず、撥水素材でも鮮やかに発色します。
DTG(直接印刷) △ 難しい
インクが生地に染み込むか、撥水加工で弾かれてしまい、定着・発色しません。
シルクスクリーン ○ 可能だが手間
撥水用バインダー(添加剤)が必要で、版を作るコストもかかります。

つまり、特別な準備をしなくても「標準のDTF」そのものが、すでにこれらの素材に対してアドバンテージを持っているのです。

成功の秘訣①:撥水を突破する「圧力」と「ダブルプレス」

撥水コーティングされたツルツルの生地に定着させる最大のコツは、熱の強さよりも「物理的な圧力」と「二度押し」にあります。

推奨工程:ダブルプレス(二度押し)で定着力を高める

1回目:仮プレス(通常圧力)
まずは標準の設定でプレスし、フィルムを剥がせる状態にします。完全に冷ましてからフィルムを剥がします。

2回目:本プレス(高圧・長時間)
ここが重要です。シリコンペーパー(仕上げ紙)を当て、体重をかけて強めの圧力でしっかりプレスします。熱で溶けたパウダーを、撥水層を突破して繊維の奥へ物理的に押し込み、定着を強固にします。

成功の秘訣②:熱ダメージを防ぐ「条件出し」

ナイロンなどは熱に弱いため、高温(160℃など)で長時間プレスすると生地が縮んでしまうことがあります。しかし、温度を下げすぎると定着しません。

最適なバランスを見つけるコツ

  • 温度と時間のバランス調整: お使いのパウダーが溶ける範囲内で、温度を少し下げ(例:140℃〜150℃)、その分だけ時間を数秒長くするなどの調整を行うと、生地へのダメージを抑えられます。
  • 予備プレス(空プレス): プリント前に一度プレスして生地を温め、縮み(熱収縮)をあらかじめ出し切ってからプリントすることで、仕上がりのシワを防ぎます。

成功の秘訣③:事前の「表面処理」裏技

「撥水が強すぎてどうしても浮いてしまう」という場合の、現場のレスキューテクニックです。

  • アルコールで軽く拭き取る(※要テスト):
    プレスする部分だけ、アルコールを含ませた布でサッと軽く拭き取ります。表面の油分や余剰な撥水成分が除去され、糊の食いつきが改善する場合があります。
    ※生地によっては変色やシミになる恐れがあるため、必ず事前に目立たない場所でテストを行ってください。

まとめ:DTFなら高単価ウェアも内製化できる

ナイロンジャケットや撥水ブルゾンは、リスクが高いと思われがちですが、DTFプリンターを使えば特別なオプション品を買わずとも、工夫次第で十分に攻略可能です。

「今まで外注していたブルゾン案件」も、DTFなら1枚からスピーディーに作成でき、利益率を大きく改善できます。
ぜひお手持ちの機材で、端切れなどを使って最適なプレス設定を見つけてみてください。

イメージ・マジックでは、安定した定着を実現する高品質なパウダーや、圧力調整が容易な熱プレス機など、プロの現場を支える機材をトータルでご提案しています。

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