ホットメルトは熱で溶けるものを指し、バインダーは接着剤です。オンデマンド転写では、このホットメルトバインダーがパウダー状になったものを使用します。
ホットメルトバインダーは旧来からTシャツプリントでは使われてきました。インクに練りこんで使ったり、印刷の後にパウダーを手で振りかけ熱で融かして固めて使用していました。 プリントする素材に合わせてポリウレタンなど様々な素材のパウダーをブレンドして使用します。 バインダーのパウダーは、粒が細かければ細かい程風合いが柔らかくなり、粒が大きければ大きい程、接着強度は強くなります。 柔らかい風合いを求めて細かすぎる粒を使うと塵肺のリスクが出てきます。
オンデマンド転写では、作業者の安全を確保するため一定以下の小さい粒のパウダーは使用していません。
パウダー状にするには粉砕機を使って細かくしていきますが、粉砕すると様々な粒の大きさのパウダーが混ざります。そのため、一定の粒にするために分級装置を使って粒の大きさを均一にします。粒は10ミクロン以下になると咽を通過し肺に入ってしまうサイズとなり、4ミクロン以下になると肺胞にまで到達してしまい、人体の健康にリスクが発生します。
オンデマンド転写では、使用するパウダーの粒の大きさは、100ミクロン~250ミクロンのパウダーを使用しており、咽を通過せず人体の健康へのリスクを回避したサイズを使用しています。 300ミクロンのパウダーを使って転写プリントすると触った感じに違和感が出てきますので、100ミクロン~200ミクロンが、安全性と品質を両立する上で、ベストなサイズと弊社は考えています。
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