取締役 COO
木村 剛様
導入前のお困りごと
弊社は衣料品全般、雑貨の物流加工業務(検品・補修・プレス加工など)を行っており、労働集約型の企業体といえます。業務の中でも「たたみ」は年々需要が増加している部分ではありますが、そんな中、人件費率の増加と人手不足には苦慮していました。
都内では年々賃金率が上がっています。東京の最低賃金を10年前と比較しても、23%も上昇しています。それに対し、受注工賃が同じように上昇しているかといったら、そうではなく年々利幅が下がっている状況でした。その状況を改善すべく、機械で出来る部分は機械が、人手が必要な部分は人が担当し、機械の購入費を償却しながら、サービスを継続できるように機械化を模索していました。
人手が集まりにくくなっているというのも、機械化を進める一つの要因です。
東京の有効求人倍率はここ数年高水準を維持し、労働条件や賃金等、求職者の選択肢が増える中で、弊社を選んでいただく方も段々減ってきています。
また、弊社のパートの方は、近隣でお子さんを抱えてらっしゃる方が多いのですが、お子さんのご都合もあって、急に休まなくてはいけないこともあります。そうなったときに、人手にだけ依存しないようにしようというのも機械化の狙いでもあります。
導入の決め手
たたみ機を探す中で、国内製のものから海外製のものまで調べましたし、実際に足を運んで、見にもいきました。「手でたたんで袋詰めする作業を機械で行うとどのくらい効率化するか?」「品質は保てるのか?」「償却期間はどのくらいか?」といった観点で見ていましたが、どれも今一つでした。
そんな時にある業界新聞にイメージ・マジックのたたみ袋詰め機のことが掲載されていて、すぐに問合せをしました。記事の中での生産性が求めていたイメージに近かったからです。
実際にたたみ袋詰め機を弊社で借り、稼働・検証しましたが、上述の観点についてクリアすることができました。
また弊社では、半袖Tシャツ、長袖Tシャツ、スウェットパーカー、トレーナー、スウェットパンツ、バッグ…と、たたむアイテムが多岐に渡るのですが、それらをカバーする機能幅も大きな魅力でした。
こういった機械は用途にあわせてオプションもつけるものだと思っていましたが、今のところ特に要求したいところもありません。
導入後の成果
今までの手作業でのたたみ袋詰めだとパートの方で、早い人でも1時間で60枚弱、普通の人が45枚くらいでしたが、今回、たたみ袋詰め機「ODPS-T53U」を導入し、1時間で600枚のたたみ袋詰めを実現できるようになりました。
業種や作業内容によっても関わる人数は変わるかもしれませんが、弊社の場合では3名つけるようにしています。それでいうと1人あたり1時間で200枚のたたみ袋詰めを行っている計算になります。
そう考えると、たたみ袋詰め機「ODPS-T53U」の導入により、3倍~4倍生産性が上がったことになります。償却についても、当時のイメージより前倒すことができそうです。
はじめは機械化に対して不安な部分もありましたが、今では自信をもって大量注文を獲得できています。