株式会社大王製作所
代表取締役田代 肇 様| 会社名 | 株式会社大王製作所 |
|---|---|
| 創業/設立 | 1959年(昭和34年)12月創業/1961年(昭和36年)3月設立 |
| 本社所在地 | 東京都台東区日本堤2-11-6 |
| 従業員数 | 37名(常勤役員3名、パートタイム4名を含む/2026年2月期時点) |
| 事業内容 | キーホルダー、貴金属を含むアクセサリー・装身具、ノベルティ、キャラクターグッズ、玩具及び部品の開発・製造・販売 |
| 主な拠点 | 東京本社/東京営業所/大阪営業所/名古屋営業所/三郷工場(埼玉県三郷市)/中国現地事務所 |
| 自社ブランド | 「マイデザアート」ほか、B2Bショップ・OEM・ECなど複数の事業を展開 |
| 導入機器 | UV-DTFプリンター「NOCAI NC-UVDTF30(30cm幅)」 |
東京・台東区に本社を構える株式会社大王製作所様は、1959年の創業以来、キーホルダーやアクセサリーパーツ、ノベルティ、観光土産物、キャラクターグッズなどを幅広く手がける総合メーカーです。自社オリジナルグッズ制作サイト「mydesssart(マイデザアート)」ほか、B2Bショップ・OEM・ECなど複数の事業を展開しています。
今回はUV-DTFプリンター「NC-UVDTF30」を導入され、「貼れるオリジナルシール」を軸とした新規事業をスタートされました。導入から約3ヶ月というタイミングで、開発部 課長・大久保 駿 様にお話を伺いました。
大王製作所様は創設当時製鎖事業を行っておりましたが、時代とともに取り扱うアイテムと事業を変化させながら、法人向けのOEM・ノベルティ製作を長年手がけてきました。
現在ではtoC向けのEC事業も展開しており、海外のお客様からの注文も多いといいます。
大久保様:「もともとは法人様向けのOEM・ノベルティ製作が中心でした。ECサイトでは海外のお客様にもご利用いただいていて、今月から新たにUV-DTFを使った転写シールのtoC(個人向け)事業をスタートしています。」
導入のきっかけは、代表がUVDTFという技術を知ったことから始まりました。海外でいち早く活用されていたUVDTFの情報を得てからは、店頭でステッカー・シール商材がどのように販売されているかを目にし、「貼りやすさ」という体験価値に着目したそうです。
大久保様:「代表がUV-DTFのことを知っていて、そこからサービス展開を考えるようになりました。今の店頭でステッカーが売られている様子を見て、『これは貼りやすいし、うちの技術と相性がいい』と感じたのがきっかけです。」
また、UV-DTFの価値については「一点もの・オリジナリティ」という切り口も強く意識されているとのこと。すでにお客様が持っているアイテムに貼り付けるスタイルの方が、購買体験として響きやすいという実感を語ってくださいました。
導入前に特に気になっていたのは、「剥がれてしまわないか」「きちんと定着するか」という品質面だったといいます。
大久保様:「導入前に一番気になっていたのは、シールが剥がれたり定着しなかったりしないかという点でした。実際に何度もテスト出力を重ねて、仕上がりの品質を確認しながら進めました。」
テストを重ねたことで不安は解消され、導入後の運用に対する安心感につながったようです。一方で、卓上サイズのプリンターとはいえ、廃液タンクなどが背面にあるため作業スペースには一定の広さが必要だったという声もありました。
大久保様:「廃液タンクやインクの補充口が背面にあるため、コンパクトな機種とはいえ、作業スペースは思っていたより必要でした。導入前に、設置に必要なスペースがわかる写真や動画があれば、もっとイメージしやすかったと思います。」
こうしたお声は、これから導入を検討される企業様への貴重な参考情報です。弊社としても、設置スペースをイメージしやすい写真・動画のご案内など、今後の情報提供の改善に努めてまいります。
導入から約1ヶ月が経過した現在、大きな混乱もなくスムーズに立ち上がっているとのことです。現在は葉書サイズで1日あたり10シートほどを出力しており、まずは使い勝手と作業フローを固めている段階です。
大久保様:「今のところ、導入前後で大きな差は感じていません。現在は葉書サイズで1日10シートほどを出力しています。まずは使い勝手と作業フローをしっかり固めていきたいと思っています。」
一方で、導入初期ならではの課題も見えてきました。シートのセッティング作業に手間がかかり、対応できるスタッフが限られることで、作業が一部の担当者に集中してしまっているとのことです。
大久保様:「導入して最初に大変だったのは、シートをセットする作業です。まだ操作に慣れているスタッフが限られていて、作業が一部の人に集中してしまっている状態です。ここは今後、複数人で対応できるように仕組み化していきたいですね。」
また、日々の運用面では、廃液やインクの補充を前面から行えるようにしてほしいという要望もいただきました。あわせて、箔押し加工へのニーズも一部感じているとのことで、こうした周辺機能の使いやすさが今後の導入ハードルを下げる鍵になりそうです。
大久保様:「廃液とインクの補充は、前面からできるとありがたいです。箔押し機の需要も一部感じているので、もう少し導入の敷居が下がってくれると嬉しいですね。」
頂戴したご意見は、メーカー・販売代理店として真摯に受け止め、今後の製品改善・サポート体制の強化に活かしてまいります。
取材当日にちょうど toC向けシール作成サービスを「マイデザアート」上にて公開。1枚800円から自分の好きなデザインのシートを作成できるサービスが開始されました。まずは個人向けサービスで実績をつくり、将来的には法人向けへと展開を広げていく方針とのことです。
「法人向けは注文が安定しやすい一方、初期の減価償却の見込みが立てづらい面もあります。だからこそ、まずは個人のお客様向けで実績をつくり、『売れる根拠』を先につくってから法人展開へ進めていきたいと考えています。」
また三郷工場は、もとは鎖編み機を扱う金具屋としての機能を持ち、かつては内職の職人が常駐していたことから、クリーンルームなどの生産設備を備えているのも特徴。現在は積極的な利用はしていないものの、今後の生産拡大によってさらに機械設備の増設も前向きに検討しているそうです。
最後に、これからUVDTF導入を検討されている企業様へ向けてメッセージをいただきました。
大久保様:「UV-DTFは一般的なステッカーとは違います。『気に入らなければ剥がせばいい』という感覚で使用できるものでなく、定着の強さという特性を生かすには一度貼ったら基本的にはずっと貼りっぱなしで使用することが想定されます。単なる「シールの延長線」と捉えるのではなく、まず『何に貼るか』を考えたほうがいいと思います。単価の安いシールと比較したときに、どんな付加価値があるか、ブランディングができているかが鍵になると感じています。」
既製のシールとの違いを明確にし、「貼ることでどんな体験や価値が生まれるか」を設計することが、UVDTFを事業として成立させる上で重要だという、実践に基づいた示唆に富むアドバイスをいただきました。
省スペースで導入できる30cm幅の卓上型UV-DTFプリンター。印刷からアプリケーションシートの貼付までを自動化し、作業効率を向上させます。UV硬化型インクにより、高精細かつ速乾・高耐久な印刷を幅広い素材へ実現します。
| プリントヘッド | EPSON I3200-U1HD(最大1200dpi) |
|---|---|
| 最大プリント幅 | 300mm/td> |
| インクセット | CMYK+WV(白・バーニッシュ同時印刷対応) |
| 特長 | インク残量センサー/自動インク循環機能/貼付機能(リタック)標準搭載 |
| 本体サイズ/重量 | W919×D980×H450mm/75kg |
| 販売価格 | ¥1,023,000(税込) |
【取材を終えて(イメージ・マジックより)】
長年、法人向けのOEM・ノベルティ製作で培ってきたものづくり力を土台に、UV-DTFという新しい技術を通じて個人のお客様向け事業へと踏み出された大王製作所様。『まずは個人向けで実績をつくり、根拠を持って法人展開へ』という堅実なステップの踏み方には、老舗メーカーならではの誠実さを感じました。
設置スペースや前面メンテナンス性、作業の属人化解消など、今回率直にお聞かせいただいた課題は、これから導入を検討される多くの企業様にとっても有益な情報です。私たちメーカー・販売代理店としても、こうした声を真摯に受け止め、製品やサポート体制の改善につなげてまいります。この度は貴重なお話をありがとうございました。