株式会社柏屋
代表取締役山口直樹様| 会社名 | 株式会社柏屋 |
|---|---|
| 設立 | 1960年(1996年法人化) |
| 本社所在地 | 岐阜県加茂郡白川町河岐1740番地3 |
| 従業員数 | 約10名(パート含む) |
| 事業内容 | ユニフォーム・スクールグッズ製造販売、ノベルティ製作、ワークショップ運営など |
| 導入店舗 | スクールショップわかお(instagram) |
| 導入機器 | UV-DTFプリンター「UV-DTF60-PLUS」 |
岐阜県でユニフォームやスクールグッズの製造販売を手がける株式会社柏屋(スクールショップわかお)様。2025年春、県の補助金を活用し、株式会社イメージ・マジックのUV-DTFプリンター「UV-DTF60-PLUS」を導入されました。
すでに導入から4年が経過していたDTFプリンター「P600」に加え、UV-DTFを新たに導入したことで、加工できる素材の幅が一気に拡大。多い月では月間200〜300個のUV-DTF生産を行うまでに成長し、現在ではユニフォーム以外の周辺アイテム提案を支える主力機材のひとつとなっています。
今回は、二代目代表の山口様にお話を伺いました。
株式会社柏屋様の創業は1960年。1996年に法人化し、現在は二代目の山口様が中心となって運営されています。岐阜県白川の本社に加え、かつてアパレルショップだった建物を事業承継した現店舗を展開しています。
山口様:「30歳でサラリーマンを辞めて実家に戻ってきました。父と二人で白川の本社をやりつつ、こちらの店舗で展開しています。」
カッティングやシルク印刷といったアパレル加工をベースに、ユニフォーム製作を主力としながら、地域のお客様の声に応えるかたちで徐々に取扱の幅を広げてこられました。
現在では、学校向けのユニフォームや校章チャームをはじめ、神社向けのグッズ製作、商店街向けのイベントグッズ(マグカップやサコッシュなど)、さらには子ども向けのものづくりワークショップまで、その活動範囲は多岐にわたります。従業員約10名体制で、地域に密着しながらもフットワーク軽く全国へ提案を届けています。
山口様が最初に導入されたのは、弊社のDTFプリンター「P600」でした。アパレルへの転写を中心に活躍してきましたが、実はアパレル以外への加工にも挑戦されてきたと言います。
山口様:「アパレルだけでなく、木材への加工もDTFで試していたんです。ただ、木材は圧着が本当に大変で。剥がれてしまったり、安定して仕上げるのが難しかった。」
そんな中で出会ったのが、UV-DTFでした。
山口様:「UV-DTFはYouTubeで見て知っていて、ずっと気になっていたんです。ちょうどノベルティの注文が増えていて、Tシャツ以外の加工を強化したいタイミングでした。県の補助金も活用できることになり、思い切って導入を決めました。」
UV-DTFの導入により、DTFで苦戦していた木材や金属、プラスチックなど硬質素材への加工が一気に容易に。圧着で剥がれるリスクからも解放されました。
山口様:「昇華転写やレーザー加工は、どうしてもある程度の技術が必要なんです。たとえば木材にレーザーを当てると、木目や材質によって出力の調整が必要になる。経験値が要ります。」
その点、UV-DTFはシートを貼るだけ。加工そのものの難易度が下がるため、社内での量産体制も組みやすくなりました。
山口様:「DTFはメンテナンスが大変ですが、UV-DTFはほとんどメンテナンス不要で本当に楽です。」
唯一、「データ作成は少しコツがいる」とのことですが、社内にデータ作成のできるスタッフがいることで運用は安定しているそうです。
UV-DTFのもう一つの強みは、貼れる素材の幅広さです。ガラス、金属、木材、プラスチック、革、紙など、素材を選ばず転写できるため、一台でほぼあらゆるノベルティに対応できるようになりました。
山口様:「昇華転写でやっていたマグカップも、今はUV-DTFに切り替えています。何より、UV-DTFはインクに厚み(凹凸)が出るのが好評で、昇華転写にはない質感がお客様に喜ばれていますね。」
この立体感のある仕上がりが、ノベルティに”高級感”や”特別感”を加えています。
導入後、最も大きく変わったのは提案のスピードだと言います。
山口様:「試作がすぐに出せるようになったのが大きい。お客様との打ち合わせの中で『こんなことできますか?』と聞かれた時に、その場でサンプルをお見せできる。提案の幅が全然違ってきました。」
ユニフォーム発注のお客様にノベルティをセット提案できるようになったことで、1案件あたりの売上ボリューム拡大やリピート率向上に繋がり、「Tシャツ屋さん」から「地域のものづくり屋」としての認知へと変化が生まれました。
山口様が特に力を入れているのが、子ども向けを中心としたワークショップの開催です。
山口様:「目的は2つあります。ひとつは、ものづくりの楽しさを広めたいこと。もうひとつは、制服採寸などのイベント時以外はお店に来る機会が少ないので、知ってもらう機会を増やしたいということです。」
試作の即時性と素材の多様性を持つUV-DTFは、ワークショップとも非常に相性が良いとのこと。Instagramでの情報発信も継続的に行い、ファンとのつながりを大切にされています。
一方で、
山口様:「余分なシートがどうしても出てしまうのは、もったいないなと感じます」
という率直なご意見も。これについては、メーカーとして業界全体の課題として真摯に受け止め、今後の改善に努めてまいります。
最後に、これからUV-DTF導入を検討されている方や、ものづくりに興味を持つ企業様へ、山口様からメッセージをいただきました。
山口様:「作りたい気持ちがあれば、ぜひとりあえずご相談ください!作ってもらってよかった、と言ってもらえるお仕事が増えると本当に嬉しい。ものづくりの楽しさを、これからも広めていきたいですね。」

NC-UVDTF60-PLUS 金銀フィルム対応モデル
NOCAI NC-UVDTF60-PLUSは、金銀フィルムにも対応した上位モデルです。600mm幅のロール対応で、幅広い用途に対応します。
【取材を終えて(イメージ・マジックより)】
ご自身で何度もサンプルを作り、試行錯誤を重ねているからこそ、お客様への提案の幅が自然と広がっている山口様の姿に、ものづくりへの真摯な情熱を感じました。ユニフォームというコア事業を持ちながら、グッズやノベルティ、ワークショップへと事業を展開する姿は、これからの製造業の理想的なモデルのひとつです。新しい機材で事業の幅を広げるお手伝いができることを、大変嬉しく思います。